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第3回 陰陽と五行について |
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古代中国人の哲学思想 世界が精気によって構成されていると信じていた古代中国の人々は、何もなかった混沌の宇宙に一点の気が生じ(大極)、やがてそれが陰と陽に分かれ、この陰陽の運動から万物が生まれたと考えていました。自然界の事物は、私たちの人体も含めすべて陰と陽にわかれており、バランスを取りながら絶えず変化しています。健康な身体とは、この陰陽のバランスが相対的に保たれているということ、病気とはその失調です。中国医学では、陰陽のバランスを整えることによって自然治癒力を高め、全身の調和を図ることに重点をおきます。 怒りは肝臓を傷つける 陰陽学説をさらに変化、発展させたものが五行説です。一切の事物を「木・火・土・金・水」の五種類に分類し、この五行は相互に助け合い(相生関係)、抑制し合って(相剋関係)調和を保っているとしています。
例えば肝臓の弱い人は怒りっぽく、眼が霞んだり爪が青くなったりします。怖がりの人は膀胱が弱く、寒くなると耳鳴りがしたり骨や髪がもろくなります。そして塩咸食べ物を好む人が多いようです。五悪は「外因」、五志は「内因」とも呼ばれる代表的な病気の原因です。これらに「不内外因」である不殺生や働き過ぎ、遊び過ぎなどが加わると、関連する臓腑の働きが悪くなり、病気になるのです。 |
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