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第5回 臓腑について |
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臓腑は単独のものではない 中医学における臓腑と、西洋医学における臓腑には大きな差があります。中医学における主要の臓腑は「心・肝・肺・脾・腎・大腸・小腸・膀胱・胆・子宮・脳・骨・血脈・髄」を指し、「心臓」「肝臓」のように「臓」がつかないのは、解剖学的な各部分ではなく、関連する部位を含めた総括的な機能を意味するからです。各臓腑はそれぞれ異なる生理作用を行いますが、互いに関連し、依存し、制約、促進しあっています。人間の生命活動はすべてこの臓腑間の密接な働きにかかっており、さらにその作業は単に肉体のみにとどまらず、精神や思惟と身体の関係まで及ぶのです。 肝の異常は目に現れる 各臓腑の異常は、関連する器官を通って身体の表面に現れ、様々な症状を引き起こします。
これらの症状は各臓腑の効能の異常によるものですが、放っておくと臓器自体の病気につながります。例えば、暴飲暴食をすると胃の働きが弱まり、弾力性がなくなって傷つきやすくなります。これが潰瘍や癌のもとになるのです。効能の異常の段階でも発見でき、治療する。これが中医学の大きな特徴といえるでしょう。 |
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