西安通信

第22回 身体の抵抗力について


現代化と共に低下している抵抗力

 今年の夏のトップニュースといえば、0−157による食中毒でしょう。飲食店だけでなく、一般家庭でも殺菌、消毒の強化をするようマスコミは呼びかけています。しかし外国人から「神経質」といわれるほどきれい好きで、衛生の管理も食品運搬のシステムも進んでいる日本なのにどうして?と疑問に思われた方も多いはずです。日本よりも不衛生な国は沢山あります。そして0−157の病原菌が発見されたのは今回が初めてではありません。何故現代日本で子供や老人が感染しやすいのか、これは抵抗力(免疫力)の低下が問題なのです。
 浄水器や空気洗浄機、抗菌抗カビの衣類に囲まれている現代の子供たち。添加物の入った食品とアイスクリームなど冷たいものを一年中食べています。遊びといえば家の中でファミコンばかりで運動不足です。加えていじめや受験などのストレスが増えれば、抵抗力が低下するのも当たり前でしょう。0−157は特殊ですが、アトピーや花粉症なども現代化と共に低下している抵抗力の弱さが引き金となっています。

運動と代謝の重要性

 抵抗力を高め健康を保つには、「飲食・運動・代謝・睡眠・精神」のバランスが大切です。現代人は特に運動不足で代謝も悪く、以下のような症状が目立ちます。
 ・ お腹が張れる ・下半身だけ太い ・関節に水が溜まる ・独特な体臭がある
  ・ 便秘 ・小便不利 ・生理不順 ・無汗 ・むくみ ・皮膚の痒み
 どんなに栄養のあるものを食べてもうまく消化しなければ老廃物になるだけです。代謝が悪いと老廃物はいつまでも体内に残り、身体の''鮮度''は悪くなるばかり。抵抗力も低下してしまいます。